前田壽仙堂
jyusendo's homepage
代表  前田 博
名古屋市中区栄3−25−37
052−241−1990
E-Mail :
m.jusendou@gmail.com


正木 惣三郎
「黄瀬戸宝船香合」


奥行約7p×横幅約4.5p×高さ約7p






江戸後期の尾張藩士・正木惣三郎が制作した宝船の香合です。非常に緻密な細工で知られる正木焼の中でも、この作品は特段、手の込んだ作品です。陶器で作られた宝船香合としては、とても珍しい帆船の形です。風を受けて膨らむ帆の表裏には「寶」の文字が彫られており、船に乗る七福神はそれぞれの特徴を見事に細工で
表現し、ルーペで見なければ分からないほど、緻密な顔の表情までが彫られています。正木惣三郎の作品でも群を抜く出来の香合です。










瀬戸染付瑠璃雀香合

奥行・横幅約7p×高さ約4.2p





19世紀初頭、瀬戸で作られた染付の香合です。型物香合にある瑠璃雀の意匠とは違うデザインで、翼を広げた雀の姿を模っています。ややデザインに稚拙さがあるところから、試行錯誤していた初期の染付生産におけるプロトタイプとも考えられます。底面には「尾張」の印が捺されており、伝承ではこれを加藤民吉の作と呼んでいます。