宇治屋 代表 野﨑 康生
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松花堂昭乗・江月宗玩
「盆石画賛」


江戸時代
縦97㎝ 横45.2㎝
本紙 縦21㎝ 横27.3㎝
近藤涛聲館(信友家)旧蔵


松花堂・江月という、茶掛の画賛としては至上の二人の出会いによる一幅です。
松花堂が絶妙の墨の濃淡で気品高く描き上げた盆石に、江月が「雲根」と賛を添えています。「雲根(うんこん)」とは、雲が生じる処として、霊峰などを指す言葉。あたかも本物の盆石に銘をつけるが如く、その画の出来栄えを称える賛と言えます。
江月の署名は「欠伸子戯書」と認められ、入魂の仲であった二人がより心を許し合いながら書き上げられた様子が偲ばれます。
近藤涛聲館蔵品入札図録(昭和16年6月)所載