宇治屋 代表 野﨑 康生
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小堀権十郎篷雪
「仲秋和歌詠草」


江戸時代 制作




 「順 水の面にてる月なみをかそふれは こよひそ秋のもなかなりける
 延寶二仲秋日 篷雪書」
 小堀権十郎篷雪(16251694)は、江戸初期の武士。小堀遠州の三男として産れ
 ました。

  遠州流の歴代には名を連ねませんが、茶人として、また書画の力量は歴代を凌ぐ
 とも言われています。

  流麗な定家様の書体にて、拾遺抄にも収められる源順の詠歌を散らし書きしてい
 ます。
 正に仲秋月見の御茶に、この上ない一幅です。




熊川茶碗
「後熊川」


口径12.7~13.1cm 高さ8.2cm
小堀宗中 箱書
朝鮮時代 製作




 

 「熊川」とは、朝鮮半島は釜山にほど近い港町の名。ここを経由して日本にもたらされたことから、この手の茶碗を熊川(こもがい)と呼ぶようになったと伝えらています。熊川特有の、胴が丸く口縁は端反りの器形。見込みには鏡と呼ばれる茶溜りが品よくつけられています。
 この茶碗の魅力は、程よく整え過ぎていないところ。高麗茶碗特有の大らかさを感じると共に見込みの手跡や高台内の箆跡は、まだ陶工の息遣いが残るようです。 他の熊川に比べて下った時代に請来されたと見え、小堀宗中が箱書に「後(のち)熊川」と認めています。この控えた表現が茶の湯碗として更に好ましさを添えています。